Javaの`try-catch` とは、例外が発生する可能性のあるコードを囲むために使用される、ブロック構文のことです。 ~~~java try { // 例外が発生する可能性のあるコード // つまり、普段どおりのコードを書く } catch (例外の種類変数名) { // 例外を捕捉して処理するコード // つまり、困った状態になった時に行うコードを書く } ~~~ - tryブロックには普段通のコードを書きます。「正常処理」と呼んだりもします - catchブロックには例外が発生した時のコードを書きます。実際に「例外処理」を行う部分です - 例外の種類には「●●Exception」と例外クラス名を記述します - 変数名は慣例で「e」や「ex」を記述します。この変数は例外が発生した時の情報が格納されます ## 例1: 0除算時の例外処理 ~~~java try { int answer = 10 / 0; System.out.println(answer); } catch (ArithmeticException e) { System.out.println("0で割ることはできません。"); } ~~~ このコードは「0で除算しようとするプログラム」です。 - このコードでは、10を0で除算しようとしています。 - 0で除算しようとすると、`ArtihmeticException` という例外が発生(スローされ)`catch` ブロックがその例外を捕捉して処理します。 - 例外が発生した時点で、正常処理(tryブロック)は続行不可能という扱いになります。このコード例ならば、System.out.println(answer);が実行されません。このように、`try`ブロックが実行されている中で、例外が発生すると`catch`ブロックのコードが実行される仕組みになっています。 ## 例2: 数値変換時の例外処理ユーザーからの入力を数値に変換する際に、不正な形式の文字列が入力された場合に`NumberFormatException`が発生することがあります。この例外を捕捉して、ユーザーに再入力を促すなどの処理を行うことができます。 ~~~java try { int number = Integer.parseInt("不正な入力"); // 数値に変換した後の処理 } catch (NumberFormatException e) { System.out.println("数値形式が正しくありません。再入力してください。"); } ~~~ このコードでは、`Integer.parseInt`メソッドを使用して文字列を整数に変換しようとしています。変換できない文字列が入力された場合、`NumberFormatException`が捕捉され、エラーメッセージが表示されます。

💡例外の種類

例外には大まかに分けて2種類存在し、Exceptionを継承した「検査例外」と、その中の一部であるRuntimeExceptionを継承した「実行時例外」が存在します。「検査例外」はcatchによる例外処理が必須であり、「実行時例外」はcatchするかどうかは任意になります。（catchしなくてもコンパイルエラーにはならない例外）ファイルの読み込みや、データベースの接続時に発生する例外は「検査例外」、ArrayIndexOutOfBoundsExceptionやArithmeticExceptionは「実行時例外」です。学習のために、（本来はcatchが必要ない）実行時例外をcatchするコード例も出てきますが、余裕があれば、このTipsの内容も覚えておいてください。

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