Javaの`ジェネリクス`とはソースコード上で「データ型」を扱う際に、誤りを防止するための仕組みのことです。ジェネリクスはクラス、インターフェース、メソッド等、様々なものに使用でき、角括弧`<>`の中にデータ型を記述することで使用できます。ここではコレクションの`List`を例に学習していきましょう。（もし`List`を学習済であれば、新たに追加で覚える文法はありませんが、改めて、ジェネリクスを意識してみるようにしてみましょう。） Javaでは`List`を作成する際に、角括弧`<>`を記述し、その中に、データ型の名前を記述します。 --- ~~~java //ジェネリクスを使用するパターン List fruits = new ArrayList<>(); fruits.add("test"); //追加できる fruits.add(100); //エラーになる ~~~ 上記のコード例では、`List`と記述することで、ジェネリクスを機能させています。そうすることでStringのみを扱うことのできるListが生成できていることが確認できます。 --- ~~~java //ジェネリクスを使用しないパターン List fruits2 = new ArrayList(); fruits2.add("test"); //追加できる fruits2.add(100); //追加できる ??? = fruits2.get(0); //何の型が取得できるか、わかりにくい ~~~ こちらは、`List`とだけ書いたジェネリクスを使用しないパターンです。(現在のJavaでは非推奨の記述となっています) この場合Listに対して、Stringでもintでも、全ての値を追加できてしまう為、プログラム上で何が格納されているのか非常にわかりにくくなってしまいます。こういった事を予防するために、ジェネリクスを使用できるようにしましょう。 --- ## 例1: 文字列を保存するリストリストに文字列だけを保存したいときには、``と書きます。 ~~~java List names = new ArrayList<>(); names.add("さくら"); names.add("たけし"); ~~~ このコードでは、`names`というリストに「さくら」と「たけし」という文字列を追加しています。 ## 例2: 数値を保存するリスト数値を保存したいときには、``と書きます。 ~~~java List numbers = new ArrayList<>(); numbers.add(10); numbers.add(20); ~~~ このコードでは、`numbers`というリストに`10`と`20`という数字を入れています。ジェネリクスを利用することで、Listに追加できるデータ型を定めることができるので、誤って違うデータ型の値を追加する心配がなくなります。これがジェネリクスの便利なところです。

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